薬効かない結核、集団感染=08年末以降10人、国内初―佐賀県
佐賀県は15日、従来の薬による治療が極めて困難な「超多剤耐性」(XDR)結核の集団感染が確認されたと発表した。
2008年12月以降、佐賀市周辺の民間医療機関を中心に患者5人、未発症の感染者5人が確認されたが、重篤な症例はなく、
これ以上の感染拡大はないとみている。県健康増進課は「XDRの集団感染は厚生労働省にも報告例がなく、全国初めてとみられる」
としている。
県によると、XDR結核だった50代男性患者が通院していた民間医療機関の40代女性スタッフが結核を発症し、
08年12月XDRと確認された。この後、女性の同僚や家族ら接触者221人のうち、今月12日までに1人がXDRで入院、
2人に早期の病巣が見つかった。このほか、未発症の感染者も5人いた。男性患者と女性スタッフは既に完治しているという。
これで重篤な症例になったらと思うと恐ろしくなります。
XDR結核についてちょっと調べてみると、次のようなサイトに出会いました。
http://medical-today.seesaa.net/article/30239313.html
前結核研究所長の森亨・国立感染症研究所ハンセン病研究センター長によると、
(XDR結核は)自然に発生したものではなく、人為的にできた疾病。結核の治療期間は最短で6ヶ月間を要するが、
薬を服用し始めて2週間ほどで症状が消え、仕事ができるほどになるため、途中で薬をやめてしまう患者が続出する。
結核菌が耐性をもつようになるのは、治療の中断が主な原因になっている。
MDR(多剤耐性)結核患者のうち7割は治癒可能だという。残りの3割が手の施しようのないXDR結核で、日本全体で500人くらいいる。
XDR結核に対する抗結核薬はまだ開発されておらず、今のところ化学療法を導入する前の自然治癒に頼る以外になく、
運がよければ自然治癒で治るが、そうでなければ平均5年で全員死亡するといわれている。
だそうです。佐賀県だからというわけではなく、どの地域でも起こりうるので頭の隅には置いておきたいものです。
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