エレキテル、日野で発見 コンパクトで精巧
江戸時代末期のものとみられる「ガルバニ電気治療器(エレキテル)」が、
近江日野商人館(滋賀県日野町大窪)でこのほど発見された。外観はほぼ完全な状態で、
大阪と香川で見つかり注目された同類のものよりコンパクトで精巧な造りという。
日野町は日野商人の拠点だった町で、旧商家には古い道具が多く残っている。
今回の電気治療器も、旧商家から同館に寄贈された物の中にあった。
電気治療器は、「ガルバニ電池」で発生させた微弱な電気を数百ボルトに変圧し、電気治療に用いる。
江戸時代末期の医学書「内服同功」で紹介された当時最先端の治療器具だったという。
日野町で見つかった電気治療器は高さ約15センチ、縦約10センチ、横約15センチ。
変圧のためのコイルが木製ケースの中に収められ、上部のハンドルを回して変圧したらしい。
製造元は不明だが、同館は木箱の銘から1859(安政6)年製とみている。
ガルバニ電気治療器は、同館で開催中の企画展「日野商人のハイカラ道具展」(10月31日まで。有料)で
展示している。満田良順館長は「現存しているのは珍しいのではないか。
実際に使えるかもしれないので、詳しい専門家に見てもらいたい」と話している。
正式名称『ガルバニ電気治療器』は初めて知りました。『エレキテル』じゃなかったのですね。
現代の医学に有用かはさておいて、実際に使っているところを見てみたいです。
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