ネパールで3歳少女が新たな「生き神」に
ネパールの宗教当局は7日、3歳の少女を新たな生き神「クマリ」に就かせた。
この少女は、思春期に近づいたため引退する11歳の少女の後任で、今後7~8年はクマリとして生きていくことになる。
新たなクマリに選ばれたマティナ・シャクヤちゃんはこの日、目の周りなどに化粧を施し、
赤と金の衣装を着て母親らと一緒に姿を見せた。
父親は「クマリに選ばれたことを誇りに思う。家族と一緒に過ごせなくなるのは少しかわいそうだが、
彼女が生き神になるので構わない。私たちはいつでも訪問することができる」と述べた。
さて、その『クマリ』ですが
クマリ(Kumari、Kumari Devi)はネパールに住む女神クマリの化身である。
密教女神ヴァジラ・デーヴィー、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーが宿り、
ネパール王国の守護神である女神タレジュの生まれ変わりとされており、
国内から選ばれた少女が初潮を迎えるまでクマリとして役割を果たす。
中には初潮が来ず、50歳を過ぎてもクマリを務めているケースもある。
クマリは初潮前の幼い少女から選ばれ、その中から多くの条件が課される。
これはチベット仏教の生き仏であるダライ・ラマやカルマパらが選定されるプロセスに似ている。
家柄は重要であり、ネワール族の仏教徒の僧侶・金細工師カーストのサキャ(Shakya)の生まれでなければならない。
以下は32もある条件の一部である。
★健康である
★すべての歯が欠けていない
★菩提樹のような身体
★牛のような睫毛
★獅子のような胸
★鹿のような脚
★アヒルのように柔らかく透き通った声
★黒い髪と目
また、身体的には怪我の跡や不自由な箇所がないことも条件である。
動物の頭部が並べられた暗い部屋に閉じ込められて耐えることも必要とされる。
国や国王との占星術における相性が良く、これらすべての条件をクリアした少女がクマリとなる。
クマリは絶大な力を持ち、幸運をもたらすとされており、多くの人々からの信仰を集める。
日常では、人々の病気の治療、願望を叶える祈願をする。
インドラ・ジャトラの祭りでは、山車に乗りカトマンドゥの町を巡り人々の繁栄と成功の力を与える。
参考:wikipedia
世の中には様々な宗教がありますが、幼い女の子を神として信仰するものもあるとは……。
(50歳まで初潮が来ないというケースは実在するのか?)
信仰のためとはいえ、娘を引き渡す親の気持ちは複雑だろうと思います。
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条件に合致するか
おおかた、宗教の高位の人が目視で
「この子は菩提樹のようだ」
「この子は違う」
なんてやってるのだと想像していますが。
女の子が(服装は……うん。アレだ)ずらーっと横一列に並んで待っている絵を想像して軽く落ち込みました。
「この子は菩提樹のようだ」
「この子は違う」
なんてやってるのだと想像していますが。
女の子が(服装は……うん。アレだ)ずらーっと横一列に並んで待っている絵を想像して軽く落ち込みました。
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