病院の倒産、6年間で6倍増
2001年から07年にかけて倒産(法的整理)に追い込まれた医療機関の施設数が210件に達することが、
帝国データバンクが2月5日に集計した「医療機関の倒産動向調査」から分かった。
特に07年には病院の倒産が相次ぎ、01年に比べて6倍近くに増えた。帝国データは、医療の市場拡大が進む一方で、
大規模病院への患者集中などから中小規模の医療機関の倒産が今後、さらに増える可能性を指摘している。
医療機関の倒産件数は01年以降、30件前後で推移していたが、07年には48件と前年から一気に1.5倍以上増加した。
特に病院の倒産が17件と前年(5件)から3.4倍に増えており、これが全体の件数を底上げした格好だ。
01年の3件と比べると、同年の病院の倒産は実に6倍近くに増えたことになる。
病院の倒産急増の要因について帝国データは▽バブル期の過剰な設備投資▽本業外の事業参入に伴う借り入れ▽
経営権をめぐる争い――などの問題を抱える中、06年の診療報酬改定や医師不足などの要因が重なった結果と分析。
医療の市場規模は拡大しているものの、大病院への患者集中が進むことで中小規模の医療機関の経営環境は厳しくなるため、
「医療機関の倒産は近い将来、さらに増加する可能性を秘めている」との見方を示している。
薬学部が6年制になったり、医療費については改定が何度も行われたり、
医療については改革がどんどん起こっていますが、その裏で悲しい事態になっています。
かかりつけの病院が突然(そりゃあ、事前予告はありますが)無くなる……私自身はまだ経験は無いですが
実際にそれに出くわすことを考えると、悲しい感じもします。
特に医師の不足は深刻のようで、このblogでも産婦人科の件で記事にしたことがあります。
薬剤師の人数がこれだけ増えるのなら、医師だってもうちょっと増えても良いと思うのですが……。
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