アレックス“親友”に捧ぐ逆転V撃
“親友”のために逆転打を決めた。広島のアレックス・オチョア外野手(35)が12日、
八回に三塁線を破る逆転2点適時二塁打を放って試合を決めた。
名古屋遠征中の8日に脳腫瘍から奇跡的に回復した林拓実くん(8つ)=岐阜県多治見市在住=と再会。
お互いに勇気を与え合った親友に届けとばかり、殊勲打を放った。
チームもヤクルトに2勝1敗と勝ち越し、最下位脱出へ再び0.5差とした。
アレックスには広島での活躍を誓った親友がいた。2年前に出会った林拓実くんだ。
拓実くんは中日時代からのアレックスの大ファン。
しかし、脳腫瘍を患い、大阪府内で車椅子に頼る長い入院生活を強いられていた。
長い闘病生活を覚悟する親友に勇気を与えるために、
アレックスはサインボール、バット、手袋をプレゼントした。
奇跡は2度起きた。中日時代の昨年、日本シリーズ直前に拓実くんが激励のため訪問したときだ。
車椅子から下りて、自力で歩いてきたという。
「自分の方に向かって歩いてきたんだ!感動で涙が止まらなかったよ」。
アレックスは感激のあまり、人目をはばからずうれし泣きした。
一度は中日を解雇されて、2人はもう会えない覚悟さえした。
しかし、広島に移籍したことで、8日にナゴヤドームで再会を果たした。
拓実くんも「病室にサインボールなどを飾ってました。アレックスのファンになってよかったです」と話す。
今では、歩けるようになり、普通に会話できるまで回復した。
名古屋で出会った親友に勇気を与えてもらい、広島の地でもこの一打でファンの心をつかんだ。
アレックスの快進撃はまだ始まったばかり。これからもチームとファンに希望を与えていく。
野球に関する美談を一つ。
こういう「病気の子供に活躍を約束し、実際に結果を残す」っていう話は何度聞いても心が洗われるようです。
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